毎朝、朝日が昇る前にお墓の花壇にお水をやりにいっていましたが、大抵いつも花壇の上のフェンスに一羽の大きなカラスが留まっていました。ちょっと大きめなカラスで真っ黒でじっと私を見たり自分のテリトリーを守るように留まっています。
私は彼(彼女かもしれませんが)を「カラスの大将」と呼んでいます。最近は寒くなったのと明け方が遅いので中々出会うことがありませんでしたが、今朝久しぶりに「大将」と出会えました。相変わらず私をちらりと見て後は大きな羽を広げて空に向かって飛んでいきました。
彼の姿を見るたびに私は見惚れます。一羽だけ他のカラスが来る前にまるで安全を確認するかのように周囲を見渡し、それから雄大に飛び立つ姿は孤高の美しさです。孤高と孤独は全く違います。孤高は自らの意思で自分の使命を果たすという最高の美学だと思っています。
ですから、大将に遭えた日はとても嬉しくなります。どうか長生きしていつまでも私とお寺を見続けてください。合掌