写真の地蔵菩薩は、会津無心という画家の作品です。彼は本名を会津克己といい、1905年生まれで、京都市立絵画専門学校で絵画を学び、そののち中村大三郎画塾に入門したが閑境を求めて、鳴滝の居所にて孤高の画家として最後をむかえました。帝展から脱退し、自らの画風を貫き通した日本画家です。非常に才能あふれた日本画家でしたが、その生涯は報われないものでした。しかし、その作品は素晴らしいもので、西寿寺には自身の妻の永代供養として12本の掛け軸を寄贈してくれました。これはそのうちの一つです。亡くなられた先代によるとお顔が先に旅立たれた奥様の顔に似ているそうです。合掌