サバ猫のネコッちになにがあったかというと、ネコッちとミーちゃんが仲良くお寺に居ついてくれて1月ほどしたときに、ある夕暮れ時にミーちゃんの横に見知らぬチャトラの猫がチンと並んでお座りしていました。見たこともない子で、私はびっくりしていると2匹は仲良さそうに体を寄せ合っています。どうしたらいいのか困り果てながらも夕飯の時間となり、2匹とネコッちの分の食事を用意しました。ちょうど、外からネコッちが帰ってくると、なんと見知らぬチャトラがネコッちを威嚇して外へおいだしたのです。その勢いがすざましかったので、私はネコッちを守ることができませんでした。その日を境に見知らぬチャトラは我が物顔でお寺の台所を占拠し、いつしかネコッちはこなくなりました。ミーちゃんは、ことのほかこのチャトラを気に入っているようで、私たちはこの子にチャータと名前をつけて、ネコッちの代わりに面倒を見ることにしました。チャータも少しづつですが私たちに慣れ、私たちもかわいがるようにはなりましたが、やはり去っていったネコッちのことが忘れられませんでした。
猫の世界も中々厳しいものです。弱肉強食とはこのことです。ネコッちがさっていってからはや10年、ネコッちはもう亡くなっているかもしれません。「今度生まれ変わったら、幸せな人生を送れるように」といつも祈っています。合掌