西寿寺の本堂の西側の崖には摩崖仏が安置されています。京の石仏という古い本にも掲載されていまが、二体の石仏で阿弥陀座像です。南北朝時代のものと言われていますが、詳しく調査したことがないのではっきりとしてはいませんが、西寿寺建立の時にはすでにこの崖に鎮座されていたのではと思っています。何百年もの西寿寺の栄枯盛衰を静かに見つめていてくださったのだと、毎朝この二体の阿弥陀様に合掌をしています。物事なに事につけ栄枯盛衰は当然のことで、今現在、繁栄していても10年後にはどうなっているのか誰も解るものはいません。私はいつも「良い時のみのお付き合いではなく、良くないときでも同じようにお付き合いできるようなお寺」でありたいと思っています。繁栄している時だけちやほやではなく、どんな状況になられても同じように温かくお付き合いできるお寺。それが「いづみ谷西寿寺」だと考えています。合掌