2024年3月の寺宝は、九州の筑後高取焼の水差しです。江戸時代初期のものです。
ご本尊の阿弥陀如来さまは、万治元年、約352年前に現在の滋賀県甲賀郡甲南町の 新宮大明神の本地仏を御遷座されたもので、平安末期の阿弥陀さまです。
円派の仏師の手によるもので、その様式は、藤原仏の特徴を良く現した仏さまです。
その穏やかなお顔を拝顔すると、心が穏やかになれます。
元々は、天台の阿弥陀さまなので座禅をされ、最高の悟りの世界に入られたお姿で、 上品上生の印を結んでおられます。
身の丈は約3mもあることから、昔から「丈六の弥陀」と呼ばれております。
西寿寺の水琴窟の一つは、阿弥陀さまが「丈六の弥陀」と呼ばれていることから、「丈六」と命名されました。
昔から、厄除けの阿弥陀さまとして近隣の人々の信仰を集めておりました。