もう10数年程前になりますが、福王子に北欧のアンティーク家具の工房ができました。アンティークは以前から好きでしたので、暇があると見学に行っていました。その時、このシャンデリアを見つけました。一目見た時から気に入り、職人さんに「これっていくらですか」と尋ねると「これはオーナーがデンマークで見つけてきたもので、作りもかなり凝っていて○○です」と答えました。私にとってその金額はちょっと即答できるものではなく、月に一度このシャンデリアを見に行っていました。数か月後、職人さんが「オーナーに話をしたら、それほど気に入っているならお勉強するよ」と言ってくれているようでした。そこで出家してから初めての贅沢品を手に入れました。始めは私の書斎に吊るしていたのですが、ちょっと灯としては暗いので、一昨年完成した「福寿堂」＝観音堂に寄付しました。いまは、観音堂のインテリアとして美しく輝いています。惜しい気持ちはありましたが、皆さんに見ていただいたほうが、値打があると考え決断しました。でも、ちょっと惜しいかな————–合掌