京都人のひそかな楽しみ

京都人のひそかな楽しみ

随分以前になりますが、NHKの番組で「京都人のひそかな楽しみ」という番組がありました。その中の一話の一部で西寿寺の正面の石段が撮影に使われました。その部分は老舗の菓子屋の女将さん(銀粉蝶)が、亡くなった旦那さんの隠し子で今は、その寺で僧侶になった人に会いに来る場面に使われました。その時の情景がとても心に残るもので、今でも石段の掃除をするたびに思い出しています。女将さんには、常盤貴子演じる一人娘がいますが、この石段で女将さんが語ったのが確か「娘に兄弟がいてくれて本当によかった」そして、その言葉を聞いた僧侶が、「自分は今までこの世に生まれてきてよかったのか。悩んでいたがその言葉で救われた」というような内容だったと思います。このドラマを見た檀家さんが突然訪ねてきて、「あの場面は、私にとって救いだった。自分も長い間生まれてきてよかったのか悩んでいた。でもあのドラマのあの場面を見て私は生まれてきて良かったんだと思えた」といって涙ぐんだのがとても心に残りました。いろいろなドラマの撮影に使っていただきましたが、人に感動を与えてくれたこのドラマの撮影場所となったことがとても嬉しく思っています。合掌

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