お寺は朝が早いですが、一通りの仕事が終わるとちょっと一息という30分ほどの時間があります。その30分の時間が、私にとって大切なリラクゼーションのひとときです。この時間は、猫のサビと一緒に楽しく遊びます。サビはサビ猫なので、サビとなずけました。元々はペット育ちなので甘えるのがとても上手で、かわいい子です。サビは先天性に目が不自由で、左目は失明、右目もかすかに見えるようですが、そのためかミーたちのように高いところに飛び上がることができません。猫は目で高さを確かめてジャンプするので、目が悪いとその高さがはっきりしないので、せいぜい1m位しか登れません。サビは、首輪にリードをつけたままで捨てられた猫でした。最初は逃げだしたのかと思い警察に預けましたが、10日しても飼い主は現れませんでした。それで私が引き取ることになったのです。最初は、先住猫たちのことを考え迷いましたが、このままではこの子が殺処分されてしまうと思い、決心しました。あれから1年と7ヵ月、サビはすっかりうちの子です。寂しがりやで甘え上手で、皆に可愛がられています。この子と過ごす朝のひとときが、私にとって最高の至福の時となりました。この子を引き取ってよかったと思っています。合掌