薬師如来は、薬師瑠璃光如来が正式名称です。西寿寺の薬師如来さまは昭和63年に先代住職・稲垣良徹老法にが建立されたもので、先代はご自分が三河のご出身であったために、何でも三河のものがいいと考えられ、薬師如来さまをわざわざ三河の石材店に注文され、基礎工事や設置工事のみ当時の出入り石材店に任せられました。私にとっては大恩ある師僧なのであまり言いたくはありませんが、確かに石と彫は優れているとは思いますが、経費的にはわざわざ三河の石材店に依頼する必要があったのかといまでも疑問です。これはあくまでも私の考えですが。その薬師如来さまの下は当時では珍しい合祀墓となっており、これが今の永代供養墓・薬師如来さまとなっています。樹木葬を始める際にその一部を薬師さまに分骨し、そこで切り花やろうそく・線香をお供えするようにしました。樹木葬にとって一番の弱点は火気厳禁だからです。落ち葉などに火が飛ぶと山火事の恐れがあるのでそのようなシステムにしましたところ、納骨された方にとても好評でした。別に樹木葬だけでなく、単独で永代供養墓としても納骨が可能となっています。さらには、薬師如来さまは、身体を守ってくださる仏様なので、健康を祈りに散歩がてら来られる方も結構おられます。よく考えるとやはり、師僧はとても素晴らしい仏さまを残してくださったのだと感謝はしています。合掌